心臓再同期療法(CRT)

心臓再同期療法(CRT)とは?|CRT-Dとは?

CRT-Dとは?

CRT-Dによる治療

日本語では心臓再同期療法と訳される、CRTとは、Cardiac Resynchronization Therapy の頭文字をとったものです。 CRTの大きな目的は、左右の心室をペーシングし、心臓のポンプ機能を改善させることです。

CRTを簡単に説明すると、心臓内の収縮のタイミングのズレをペースメーカ等で補正することで、正常に近いポンプ機能をとり戻す治療法です。日常生活ですら困難だった患者様の多くが、この治療によって、改善したと報告されています。この治療によって、患者様の生活の質(QOL*)を上げることができる可能性があります。また、欧米での大規模試験によってCRTの治療効果が認められており、心不全の治療法の1つとして、確立されつつあります。薬物治療で効果の得られなかった患者様において良い結果が得られたとの報告もされています。

日本においては、2004年に保険適応になり、重症な心不全を患った患者様のQOLを向上させられる治療として年々治療数が増加しています。 CRTの治療では、ペースメーカ・ICD**と同様に、本体、リードの植込み手術が必要となります。大きな違いはありませんが、右心房、右心室のほかに、心臓の左右の収縮するタイミングのズレを補正するペーシングを行うために、冠状静脈内へもリードが留置されます。

※生活の質を、英語では、Quality Of Life の頭文字をとってQOLといいます。

※※ICDとは、英語の“Implantable Cardioverter Defibrillator”の頭文字を取ったもので、植込み型除細動器の意味になります。心室頻拍や心室細動などの、いわゆる致死性の不整脈の治療を行う医療機器です。

CRT-Dとは?

前項のCRTに除細動器機能を併せ持った植込み型の治療機器です。“D”とは、Defibrillatorの頭文字“D”をとったもので除細動器のことです。

心不全の患者様の中には、突然死された方の報告も数多くあります。突然死は、ほとんどが致死性の不整脈が引き金となっています。危険因子を持った患者様にCRT-Dを適応することによって、突然死を予防することが可能になり、現在、急速に普及しつつあります。

CRT-Dは、通常のペースメーカ機能に加え、心不全治療機能のCRTと致死性の不整脈(心室頻拍、心室拍動)を治療するICDの機能を搭載した植込み型の治療機器です。

心不全は、患者様によって、その原因、症状がさまざまですので、必ずしも、CRT-Dが全ての患者様に対して有効、適応とはならない場合もあります。医師にご相談いただき、各々の患者様にあった治療法を受けることになるでしょう。

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